[1視目]深夜1時、何の気なしに見たら面白かった作品『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』

『真夜中ドラマ「ハイポジ 1986年、二度目の青春。」』
/テレビ大阪

深夜一時、「ああ、今日は何を見ようかな。どうしようかな。」とアマプラの海を泳いでいた。
そんな時自動予告再生で、「誰がこの恋を〜形にするのか〜」という曲が流れ始めた。
(いい曲だ、1話20分ちょいなら見てみようか…。ヒロインの二人がめちゃくちゃ可愛いな…。)と、軽い気持ちで再生した。

会社をリストラされ、家庭も離婚寸前。
人生の何もかもが上手くいかず、風俗に行くことにした主人公”天野光彦”(46歳)
お目当ての子も大外れ、加えて、風俗のローションで足を滑らせ、記憶を失う。
気がつくと16歳の自分に!1986年、二度目の青春を過ごすことに。
初恋の小沢さつき、高校時代には話したこともなかった現在の妻・幸子。
とまどいつつも、高校生に戻り、不良と揉め、大人の遊びを覚え、“2度目の青春”を謳歌する!

あらすじだけを聞くと、正直「う〜ん」だ。私もそうであった。
(ただ、驚くことに、アマプラの星の数4.8!!)

ただ、このドラマ、予想外に面白い。2種類の面白さがある。
「昔に戻れたら絶対、楽しいだろうな〜。」「あの時、ああしてれば!」と想像する楽しさと、
「ほ〜!これが1986年の青春か!流行りか!」「懐かしいな!羨ましい!」と、知らない青春を想像する楽しさ。

「ハイポジ、カセット、純喫茶、ダンシングヒーロー、翼の折れたエンジェル、つ・き・あ・い・た・い、言葉にできない、FMSTATION‥」
がわかる人、1986年を経験した人には、本当に懐かしさ満載、
青春期が蘇ってくるドラマであろう。(Z世代の私ですら懐かしさを覚えたのだから間違いない)

内容としては、青春作品にも関わらず「風俗で転倒する」という始まり。
馬鹿馬鹿しいことありゃしない。笑

ただ、二度目の青春を過ごす主人公。
一度目では話すこともなかった初恋の子、小沢さつきと急接近。
そんな小沢に、ひょんなことから「ハイポジ」を貰う。

作名にもなっているハイポジとは、カセットテープ(音楽を録音したり、再生したりするもの)のハイポジションという種類らしい。これをウォークマンに入れ、再生し、音楽を聞くのである。ラジカセで自分の好きな曲を録音するらしい。上質なカセットテープ「ハイポジション」とのことだ。当時は好きな人同士でカセットを交換するなど…羨ましい。作中でも1980年辺に流行していたであろう曲が流れる。
この曲たちが本当にいい(尾崎豊、TM Network、オフコース、中山美穂、荻野目洋子…)

そこから、主人公は二度目の青春で、小沢と関わることに。
一度目では知らなかった彼女の事情、彼女の葛藤、悩みを知る。
初恋の子・小沢を通じて、一度目とは全く違った体験をし、青春を過ごす。

(当時はイヤホンを分けあったり、カセットを交換したり、いいなぁ〜。今はもう、ワンクリック、URLでシェアするだけだな〜)

そういえば、一言も話したことのなかったクラスメイトが沢山いた。
席の端で本を読む子、体育を見学してる子、ずっと寝てる子、一目散に下校する子…。
あのクラスメイトの性格、好きなもの、趣味、聞いていた歌、抱えていた事情…。
青春に戻れたら、関わる人も友達も、また違っただろう。なんて想像をしてほしい。

そんなこんなで、馬鹿馬鹿しさに笑い、青春に少し感動し、懐かしさに浸る。
「ああ、楽しいだろうな」「楽しかったな」「あの子、元気かな」「あの曲は彼女が好きだったな」
なんてふうに、深夜一時、軽い気持ちで見始めたが、本当に多くの想像に浸らせてもらった。

見た人自身の「青春」へタイムスリップしてください

主題歌:SAKANAMON 『FINE MAN ART』